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社労士コラム

Column

2020/09/01

令和元年度 介護労働実態調査結果 のポイントを把握しておきましょう

「介護労働実態調査」の調査結果が発表

2020年8月7日、平成15年度から続く「介護労働実態調査」が公益財団法人介護労働安定センターより発表されました。今月のコラムでは、特に認識・確認しておいた方がよろしいかかもしれない情報・データを大きく4点、ピックアップして皆さまにお届けさせていただきたく思います。「さて、この視点において、自社の実情はどうなっているのだろうか?」ぜひ、そのような視点を持ちつつ、目を通していただければ幸いです。
「介護労働実態調査」で特に認識・確認しておいたほうが良いデータ
では、早速、中身に移ってまいりましょう。まずは「家族の介護の状況(年齢階級別)」についてです。

1)家族の介護の状況(年齢階級別)


「現在、介護している」は「55 歳以上60 歳未満」が26.2%と最も高く、次いで「60 歳以上65 歳未満」が23.9%、「50 歳以上55 歳未満」が21.8%となっています。介護経営者としては突然の離職発生等のリスクを事前防止することを含め、自社のスタッフにおいての現状の情報収集を行っておいた方がよろしいかもしれません。特に50歳以上のスタッフが多い職場では、具体的にどのような対応が可能かを考えていくことが必要・重要だと言えるでしょう。では、2番目の項目に移ってまいります。介護や妊娠・出産・育児に係る両立支援のための取組みについてです。

2)介護や妊娠・出産・育児に係る両立支援のための取組み


「介護休業や介護休暇を就業規則に定めている」と「育児休業や育児休暇を就業規則に定めている」が7割前後の事業所で行われている一方、「育児休業や育児休暇の内容や利用手続に関して、従業員全員に周知している」「介護休業や介護休暇の内容や利用手続に関して、従業員全員に周知している」は5割前後に留まっています。周知すること無しには、規則を定めていても活用していくことができず、「知らなかった」ことが理由となって離職につながってしまうことも大いに考えられることです。その意味でも自社内でしっかり情報が浸透しているか、念のために確認をしておいた方がよろしい事業所さまも中にはいらっしゃるのではないでしょうか。では、3番目の項目に移ってまいりましょう。現在の仕事の満足度調査についてです。

3)現在の仕事の満足度


満足度D.I.(「満足」+「やや満足」から「やや不満足」+「不満足」を引いたもの)をみると、「仕事の内容・やりがい」「職場の人間関係、コミュニケ-ション」「雇用の安定性」「職場の環境」については高い項目となっており、一方、低い項目は「賃金」「教育訓練・能力開発のあり方」「人事評価・処遇のあり方」等になっています。自社の現状を振り返り、職場改善のヒントとしていきましょう。それでは最後、4番目の項目に移ってまいります。早期離職防止や定着促進のための方策についてです。

4)早期離職防止や定着促進のための方策


こちらは、早期離職防止や定着促進のための方策についての調査となります。スタッフの定着率にお悩みの経営者の皆さまは、自社でできることが無いか、確認しておくことをおすすめする次第です。

自社の現状を把握し調査結果と比較することで対応を検討

以上、4点ほどデータをピックアップして概要・ポイントをお届けいたしました。まだまだ様々な視点のデータが公表されておりますので、詳細は下記URLを参照いただければと思います。

介護経営に携わる皆さまは、自社の現状を把握し、調査結果と比較することにより、様々な気付きや学び、あるいは改善のヒント等を得ることが出来るものと思われます。そのような視点で、ぜひ本情報を有効に活用していただければ幸いです。私たちも今後、引き続き、本テーマを含め、より有益な情報や事例を入手出来次第、皆さまに向けて発信してまいります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!


※本コラムの引用元資料はこちら

令和元年度 介護労働実態調査結果について

http://www.kaigo-center.or.jp/report/2020r02_chousa_01.html

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